5月3日(みどりの日)、五月晴れの下、霧島の峰が一望できる都城市山之口町に完成した宮崎県山之口運動公園陸上競技場「アカキリスタジアム」では、県内の6スクールから未来のラガーマン77名が名将エディー・ジョーンズHCや日本代表チームディレクター永友洋司氏、九州電力ヴォルテクスラグビー部員よりラグビーの指導を受けるために集結しました。
クリニックが始まると、エディーHCの熱意のこもった指導がグラウンドに響き渡りました。一人ひとりの子どもたちに対し、丁寧に、そして時にはユーモアを交えながら声をかけるその姿は、まさに名将の風格。子どもたちは、真剣な眼差しでエディーHCの言葉に耳を傾け、みるみるうちにその表情に変化が見られました。基本プレーの指導においても、世界を知る指揮官ならではの視点や、分かりやすい言葉選びが光り、子どもたちの理解を深めていました。
クリニック終了後には、クロキリスタジアムに移動して、九州電力ヴォルテクス対清水建設ブルーシャークスの試合観戦。素晴らしいスタジアムの環境に驚き、間近でトップレベルのプレーを目の当たりにした子どもたちにとっては、大きな刺激になったことと思います。クリニックで学んだことを思い出しながら、選手たちの動きの一つひとつに目を凝らしていました。試合は、延岡星雲高校出身の磯田選手のトライに始まり、途中出場の日向高校出身尾池選手が出場、最後のスクラムでペナルティを得て、劇的なトライに繋げ、同点ゴールでノーサイド。選手たちの諦めない姿に子ども達だけでなく、私達指導者や観戦に来られたラグビー未経験の方々もみんなが盛り上がり、ラグビーを楽しんでいました。その光景はとても素晴らしかったです。
今回のラグビークリニックは、子どもたちにとってかけがえのない経験となったはずです。エディー・ジョーンズHCの直接指導を受け、ラグビーへの情熱をさらに燃やしたことと思います。エディー・ジョーンズHCの開口一番、「この中でジャパンを目指している子は手を挙げて!」そこから始まったクリニック。きっと参加した子ども達の目標値が未来の日本代表となったはずです。ラグビーを楽しみ、将来、ジャパンを目指す彼らにとって、この日の快晴のように、明るい未来が広がっていることを期待せずにはいられません。この場をご準備頂いた関係者の皆様に深く感謝申し上げます。 【県普及育成委員会ミニ部門長 中瀬 修】
ラグビークリニック レポート
