タグラグビー

タグラグビーをやっている小学校の授業を取材してきました。

3月8日(水)、小学3年生と4年生の体育の授業で、タグラグビーを取り入れております高鍋西小学校の授業風景を取材してきました。
高鍋町立高鍋西小学校は、既に4年前から取り組んでおり、最初に4年生の授業でしたが、今回が既に8回目の授業だったこともあり、運動場に集まった生徒さんは、それぞれ自分でタグを装着し始めました。
何人かは、ベルトが長かったり短かったりして交換する人もいましたが、みんな上手に着けていました。
今日が今年度最後の授業ということもあってか、準備体操、タグ取り合戦の後、直ぐに試合が始まりました。
4年生にもなると、楽しむことも覚えていて、試合前のボールじゃんけんも盛り上がっていて、見ている方もワクワクしてきました。
試合開始のホイッスルで、ディフェンス側のリーダーが「せーのっ!」と言ったら他のディフェンスのみんなが「セット!」と言ったら攻撃側がフリーパスで試合がスタートします。
4年生は、さすがに2年間の経験があるので、みんな上手にパスやフェイントを駆使してゴール(トライ)していました。
試合の間の休憩時には、チーム毎に個人の能力を考えながら自分たちで戦術を考えていたのにはビックリしました。
走るコースや向きを土のグランドに手で書きながら、チームのみんなで共有して試合に臨んでいました。
タグラグビーは、鬼ごっこに例えられますが、陣取りゲームでもあり、仲間づくりです。
それをチームみんなで個人の能力に合わせて、考えながら試合(ゲーム)が出来る「タグラグビー」は小学校の授業に取り入れることは本当に素晴らしい教材だと認識しました。
授業に全面的に協力をしていました児湯地区ラグビー協会所属の高鍋ラグビースクールの皆様には頭が下がります。

田代裕一先生のコメント
「高鍋町の体育サポート事業でラグビー関係者の方々が専門的なご指導をしてくださっています。子供たちが上手く出来るために授業で教わっただけでなく、頂いた資料を家でも勉強し授業に活かされたと思います。
感想としては、子供たちが一人一人、目の色を変えて凄くやる気を出して、日に日に成長してまいりました。
タグラグビーの楽しさ、友達と協力してプレーをする大切さをたくさん学ぶことが出来ました。
これからの色々なスポーツや生活に活きていくと信じております。


蛯原理子先生のコメント
「見てのとやっているのは全然違うという事で、ルールを頭に入れていてもやっぱりやっただけ上手くなるんだろうなと子供たちを見て思いました。
全部分かったつもりでしたがやってみたら初心者でした。
専門性をスモールステップで教えて頂いて、子供たちが楽しめながら、しかも時間いっぱい活動させてもらった事で、指導者側としても学びがとても大きかったなという事と、何よりも子供たちが凄く毎時間楽しみにしていたので、それは先生方のポイント、コツというところ、学年に合ったコツというのがしっかり分かられているんだなと思いました。」

高鍋ラグビースクール校長(宮崎県ラグビーフットボール協会理事長)
石田喜克氏
「小学生の体育タグラグビー授業に参加して」

未来ある小学生の体育授業のサポーターとして、携わって生徒たちから学ばせて頂く事が多かったようです。
一学年8時間授業を限度に「初めてのタグラグビー」のDVD視聴から始まり、ゲームが出来るように指導をしました。発達障害を持っている生徒も含んでチーム分け(4~5名)男女混合で編成し、リーダーを中心に、掛け声、作戦会議、全員参加、等々チームで動くスタイルが出来上がって、和気あいあい、楽しむことが出来た体育授業でした。
社会貢献、地域貢献に参画出来て指導スタッフ皆が喜んでいました。
最終的には、ラグビーの普及育成にも繋がっていく事と思います。
最後になりますが、高鍋高校ラグビー部の3年生の2名がスタッフとして、参加指導してくれた事も、生徒達への素晴らしいプレゼントだったと思います。

【授業風景】


【4年生のゲーム】

【3年生のゲーム】