3月第一日曜日は宮日杯の日!3月2日、異例の暑さの中、令和6年度第21回宮日杯県ミニ・タグラグビー大会がひなた県総合運動公園多目的運動広場にて開催された。
小学生にとっては、宮日杯が1年を締めくくる大会となります。どのチームも宮日杯に照準を合わせチーム力、個人スキルを仕上げてきていた。大会は、3つのカテゴリーと昨年度の大会から新設された女性保護者のタグラグビー(通称:ママタグ)の4部門で熱戦が繰り広げられた。結果は、別に記載する。
子ども達の試合は、どの試合においてもチーム力が向上し、選手一人一人がチームのために体を張ったプレーを見せ、必死に戦っていた。誰もがてっぺんを取りたい!そう感じさせるシーンが多く見られた。特に6年生は、今大会が最後。負けたらその時点で終わり...。試合は20分間。限られた時間の中でみんなの想いが一つの方向に向いた時、それぞれが思い描いた素晴らしい結果につながっていた。しかし、勝者もあれば敗者もいる。試合後には、それぞれの涙が流れていた。お互いに健闘を称えあうシーンは、見ている我々にも涙を誘う瞬間であった。
高学年では、宮崎ラグビースクールAが大会初の5連覇を達成した。相手に攻め込まれても決して慌てることなくしっかり取り返す。落ち着いた試合運びは、さすがと感じた。宮崎ラグビースクールと対戦した各チームの戦いも見応えがあった。初戦の高鍋ラグビースクールAは、この1年間でかなり差が縮まった気がした。点差こそ開いたものの、接点では互角以上に戦う場面が多く見られた。少ないチャンスをみんなでつないだトライは見事であった。準決勝では、日向ラグビースクールがFWを軸に何度も縦を突いて攻め入った。必死に戦う姿が印象的だった。逆サイド準決勝延岡少年ラグビースクールA対都城ラグビースクール戦は、都城が巧みにボールを動かしトライを量産した。延岡も体を張ったプレーを見せ、攻撃面でもトライを奪うためにみんなで果敢に攻め入ったが、都城のディフェンスを崩すことはできなかった。決勝では、都城ラグビースクールが、宮崎ラグビースクールAに、前半はほぼ互角の戦いを見せた。後半突き放されかけたが、必死のディフェンスから少ないチャンスを活かし、トライを奪った瞬間は、会場が最高に盛り上がった。ノーサイドを迎えた子ども達は、汗と土埃で真っ黒の顔から笑みもこぼれていた。お互いに力を出し切った証だろうと思う。
中学年、低学年はどのチームも将来が楽しみな子ども達ばかり。今後、学年が上がっていく中で、新たなチームとして出発しまた1年後の成長を楽しませてほしいと願うばかりだ。
第20回記念大会より新設された総合優勝杯は、低学年、中学年、延岡ママタグの3部門の優勝が大きなポイントとなり、総合優勝を勝ち取り初の栄冠を手にした。どのチームにもチャンスがあったが、延岡少年ラグビースクールにとって、ママタグ部門の優勝は大きなポイントとなったと思う。延岡少年ラグビースクールの一体感を感じた総合優勝であったと思う。
宮日杯は、集大成の場でもあり、通過点としても大きな意味を持つ大会でもあると思う。子ども達や指導者は、もちろん勝つことも目標に準備をしてきていると思うが、選手ファーストで思い切りラグビーをプレーしてもらっている場面を見ると、次のステージに繋げる意味を理解している指導者の想いも伝わってくることがある。子ども達に楽しんでもらうために指導者が静かに見守る姿、さらには、応援をする保護者のマナーもとても素晴らしいと感じる。【県普及育成委員会 ミニ部門長 中瀬修】
これからも子ども達が伸び伸びとラグビーを楽しめる環境作りを創出しながら、宮日杯が子ども達にとって最も素晴らしい大会になるようにつなげていきたいと思う。主催して頂く宮崎日日新聞社様には、心より感謝を申し上げます。
令和6年度 第21回宮日杯 高・中学年スコア
令和6年度 第21回宮日杯 低学年、ママタグスコア
【ママタグ】・優勝:高鍋RSママ
【低学年】・優勝:延岡少年RS/A・準優勝:宮崎RS/A・三位:日向RS 宮崎RS/B
【中学年】・優勝:延岡RS/A・準優勝:都城RS・三位:日南少年RS 宮崎RS/A
【高学年】・優勝:宮崎RS/A・準優勝:都城RS・三位:日向RS 延岡RS/A
○低学年優勝の延岡少年RS/A
○中学年優勝の延岡少年RS/A
○高学年優勝の宮崎RS/A
◎総合優勝の延岡少年RS
令和6年度 第21回宮日杯県ミニ・タグラグビー レポート
